遺産整理（承継）業務の報酬と費用について－遺産整理費用の計算例 

依頼者
亡くなった方（被相続人）の妻（８５歳）

法定相続人
妻と息子（６２歳）の２名

依頼の理由
相続人全員が東京に住んでいて、
財産がある千葉は遠いから

スパイス
転籍が多く、被相続人の住所が
登記簿と住民票等では繋がらないケース

遺産について

１．千葉県の自宅＝約９００万円

※ 時価は約２０００万円

※ 千葉市より南の某市

２．千葉の地銀や都銀・証券会社の口座

※ ４口座の合計で約２０００万円

※ 地銀と証券会社は、千葉まで行きました

３．現金や遺品が少々（概算で１００万円）

※ ご自宅の千葉まで行きました

４．生命保険及び年金は、自分で請求済み

５．不動産会社の査定も司法書士に依頼

※ 査定依頼だけなら基本料金内

この遺産整理報酬（消費税込）について

申告額が３０００万円とします。

基本報酬５９万４千円です。

その他に、書類取得代や登録免許税、
郵送費、振込手数料、残高証明書代等の
実費や旅費交通費は別途かかります。

依頼者
亡くなった方（被相続人）の子

法定相続人
息子達３名

依頼の理由
不動産と相続人がそれぞれ離れており、
相続人は全員サラリーマン。

そのため、平日に動くことは難しいし、
第３者の司法書士に手続を頼むことで、
公平感を持ちたいケースです。

スパイス
相続人は、東京・東北・九州に在住。

不動産も東京・大阪にある。

遺産について

１．不動産が２件４物件（東京・大阪）

① 東京都内の自宅（約２千万円）

※ 時価は４千万円

② 大阪の投資ワンルームマンション（約５００万円）

※ 時価約７００万円

３つの評価合計は２５００万円です。

※ 建物は固定資産税評価額＋土地は路線価

２．東京の都銀や信金の口座

※ ５口座の合計で約１３００万円

３．現金や遺品がわずか（０カウント）

４．生命保険は、すでに受取り済み

５．不動産会社の査定も司法書士に依頼

※ 査定依頼や選定アドバイスは基本料金内

※ 換価分割として不動産を売却。

この遺産整理報酬（消費税込）について

申告額が３８００万円とします。

基本報酬７２万３６００円です。

この他に、１や２と同様に旅費や
登録免許税などの実費がかかっています。

なお、地方の方も本人確認は必要ですので、
九州の方は本人限定郵便で行います。

まとめ

いずれも、遺産整理の期間は、
受託後６か月から１年以内が普通です。

※ 相続人様の協力次第です。

なお、モデルケースでは、
相続税の申告はありません。

もし相続税の申告が発生する場合は、
相続税申告に間に合うように調整します。

これは、実際のケースに脚色を施して
フィクション化しています。

面倒な相続手続きや遺産整理のご相談は、
東京都墨田区の司法書士長田法務事務所へ

 ☎ 03-3635-2119

遺産整理（承継）一括支援の価格表

Ａ．実費代や旅費、税金などは、基本料金とは別に必要です

例：戸籍謄本などの証明書代や登録免許税、切手代、出張日当や旅費など

Ｂ．人数加算は、法定相続人が３名を超える場合、追加１人につき5万円を加算

Ｃ．順位加算は、被相続人から見て兄弟姉妹ら（第３順位）は、5万円を加算します

Ｄ．代襲相続人や養子がいる場合は、該当者１人につき各2万円を加算

Ｅ．③と④を弁護士に委任するときは、この表の報酬ではなく、弁護士報酬です

Ｆ．⑥の１口座とは、金融機関毎に名義と支店と口座番号が全一致するものが１口座です

例：通帳は１つでも、普通預金と定期預金、投資信託等は口座番号が違うことがあります

Ｇ．ご契約日から完了までに１年超の場合には、超過１か月毎に1万円を加算します

Ｈ．不動産の売却があった場合は、不動産会社の手数料の他にコーディネート料として、不動産売却額の１％(最低10万円)、代理に近いものは３％(最低30万円)を別途申し受けます。
但し、不動産会社が不要な場合（買主を自分で探したなど）の場合のコーディネート料は、2.5％(最低25万円)とします。

Ｉ．但し、外国人の相続の場合は、こちらの料金でお受けできません

Ｊ．電話やメールによる相談が通常より多い方（相続額によりますが１０回超、又は合計５時間を超える場合）は、別途相談料を請求します。